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唾液も大事

UPDATE . 2020.07.29院長だより

お口の中は、唾液で保たれています。歯は唾液により包まれています。唾液は、消化吸収を助けていると同時に歯を守っています。唾液が多いと、歯の予防効果は高くなります。唾液の分泌量が少なくなると、むし歯にもなりやすくなります。

元気な84歳のおじいちゃんとお話をする機会がありました。むし歯もなく、なんでも噛めて、体調もいいそうです。「どんなことをされているのですか?」とお聞きしましたら、唾液を出すことを心掛けているそうです。「どのようにしているのですか?」とお聞きしましたら、舌の先で上あごの歯の裏側をなぞるそうです。歯の健康のためにも、全身の健康にためにも唾液に注目したいですね。

唾液は、むし歯に対する抵抗力を持っています。唾液は、歯の面や奥の中を洗浄します。また、お口の中の酸やアルカリを中和する緩衝作用や唾液中のリゾチームなどに抗菌作用があり、歯垢の形成を抑制しています。そして、歯が溶けようとする脱灰に対して働き、エナメル質の再石灰化を促進させています。唾液の分泌量が多いほど、むし歯になりにくいです。近年、お口の中が乾く口腔内乾燥症が取り上げられていますね。

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