リンゴをかじると血がでませんか？

みなさんは、このコマーシャルのコピーを覚えていますか？
１９６４年、東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催された昭和のころ放送された「デンターライオン」のコマーシャルです。むし歯予防が主だった時代に、歯肉の健康と「歯槽膿漏（しそうのうろう）」に目を向けたものでした。

厚生労働省歯科疾患実態調査によると、１２歳児のむし歯の本数は、１９６３年には、４．４本、１９６９年には、４．９本と右肩上がりでむし歯の本数が増えている時代でした。このコマーシャルは、まだ「歯槽膿漏」と言われていた時代に、むし歯だけでなく歯周病にも目を向けてくれました。

その後、１９８９年には「８０２０運動」がスタートし、２０００年には「健康２１」に歯の健康が盛り込まれました。２０１８年には、骨太の方針２０１８に歯科の事も、盛り込まれています。そして時代もかわって、平均寿命も延び、長寿社会になってきています。